痛みの秘密

「痛みは記憶」脳内にあります。

慢性痛で悩まれている方が沢山おられます。

数年にわたる腰の痛みや頭痛、一体本当の原因は何なのでしょうか?


局所に解剖的所見が認められないにも関わらず継続する疼痛は中枢神経性感作(受容体感受性増大)によるものです。


組織に刺激が加わるとプロスタグランジン(痛み物質)が神経終末を興奮させます。そこでイオンチャンネルによるカルシウム上昇が起きグルタミン酸(神経伝達物質)が過放出される事により脊髄(中枢神経)は興奮状態となり可逆的生理反応を介して一酸化窒素が産出される一連の流れで「慢性疼痛」となります。

つまり「痛み」とは局所の原因が排除されていても中枢神経(大脳皮質感覚野)の痛み記憶の"焼き付き"と考えられます。


痛みは心地よい刺激を繰り返し与える事で痛覚受容体の記憶は書き換えられます。