手技療法の法律について

信用と国家資格

医療マッサージ手技療法免許制度と開業権の豆知識

**按摩マッサージ指圧師・鍼師・灸師とは?手技療法の正しい知識**

按摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の国家資格は、各養成校や大学にて3年または4年の指定単位を取得し、国家試験に合格した者が、あん摩マッサージ指圧師名簿、はり師名簿、きゅう師名簿に登録され、厚生労働大臣より免許が与えられた際に交付されます。

公的国家資格である「指圧マッサージ師」は、慢性症状と不定愁訴の専門家です。解剖学、生理学、臨床病理学など必要とされる基礎医学知識を有した上で、骨格系、筋肉の筋膜、筋腹、靭帯を適切に捉え、相反神経疼痛抑制、関節矯正、ROM制限拡大、筋肉拘縮の弛緩・剥離、血液循環促進を目的に施術する手技特化の物理療法を行います。

国家資格である「鍼灸マッサージ指圧師」は、慢性疾患や不定愁訴症候群(肩こり、腰痛、関節痛、神経痛、頭痛など)に対する施術が公的に指定された資格です(WHO.RCT)。

### 開業権:業務範囲に基づく施術について

法第十二条医師法の限定解除により開業権が与えられています。あはき法第一条に規定する人体に関する病的状態及び疲労性不定愁訴(筋肉のコリや痛み)の除去、症状改善と疲労回復の生理的効果の実現を目的として行なわれる施術については、「揉む(筋弛緩)」「指圧(脊椎矯正)」「叩打(神経反射)」「振摩擦(ほぐし・筋膜調整)」「関節操作(四肢運動法)」が含まれます。法第217号により、医師及びマッサージ指圧師(国家資格)を保有しない者は、症状の判断、治療及び予防目的の施術を行うことができません。

指圧とは、疾病の予防および治療を目的に、母指、四指並びに手掌を使用して全身に定められた「ツボ」や「トリガーポイント」と呼ばれる指圧点を押圧し、脊柱矯正と圧反射により生体機能にフィードバックさせることで、人間の身体に備わっている自然治癒力を促進させる手技療法です。指圧を治療目的で反復継続的に行うには、国家資格であるマッサージ指圧師免許が必要となります。

医師の同意書申請により、療養費治療も可能です。適応疾患には、脳梗塞後遺症、麻痺、筋肉拘縮、パーキンソン病、ALSの運動療法、五十肩、頚肩腕症候群、腰痛症、ヘルニア、リウマチ、変形性関節症などが含まれます。

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